狩人たちの集い場




420件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。


[425] ぱふぇ

投稿者: もふぇ 投稿日:2018年 5月22日(火)16時45分10秒 mno5-ppp5300.docomo.sannet.ne.jp  通報   返信・引用

イワシ、、ネタ古くてすみません(笑)
キルス君かわかっこいいのでつい描いちゃいました




[424] secret Ⅱ

投稿者: 合金 投稿日:2018年 5月22日(火)06時51分54秒 cagk2005-129.kcn.ne.jp  通報   返信・引用

すーちゃんへのSSパート2です!!安定のブログURLでこちらから、^^;
今回は【R-15】なので閲覧はお任せします汚くてごめんねええすーちゃんorz

https://ameblo.jp/yuuka564219/entry-12377771952.html



[423] 『めっ。』

投稿者: もふぇ 投稿日:2018年 5月21日(月)21時51分59秒 p401193-ipngn200407otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用

「だめ」の「めっ」と、
瞳の目のことをかけた(つもり)。



[422] いめが。②

投稿者: もふぇ 投稿日:2018年 5月20日(日)13時28分41秒 p401193-ipngn200407otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用

新オリちゃん二人目~~~!
初めての人外、、、でも容姿が怖い



[421] いめが。

投稿者: もふぇ 投稿日:2018年 5月19日(土)18時39分11秒 p401193-ipngn200407otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

らんでぃのイメ画~~~、、、(色々と雑)
新オリなので仲良くしてやってねンV



[420] 『緋色の研究』#6

投稿者: もふぇ 投稿日:2018年 5月13日(日)19時26分54秒 p401193-ipngn200407otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

投稿遅くなって本当に申し訳ありません、、、
そして今回も度々視点が変わって読みづらいです(汗)


・緋色の研究 #1
http://6910.teacup.com/snt/bbs/407
・緋色の研究 #2
http://6910.teacup.com/snt/bbs/410
・緋色の研究 #3
http://6910.teacup.com/snt/bbs/412
・緋色の研究 #4
http://6910.teacup.com/snt/bbs/414
・緋色の研究 #5
http://6910.teacup.com/snt/bbs/415


*緑ん宅のポーレットちゃんをお借りしています!


 タクシーでは消魂しく電話が鳴っている。それにダニエルが男の方へ目をやると、ピンク色の電話が──それは男の席のすぐそばに置かれており、音を鳴らし続けている。警部は電話を耳にあてているポーレットを見ながら言った。

 「被害者の電話を鳴らしてるのに出ない…」
 「じゃあ、ここにはないな」

 ポーレットは電話を耳から離し、急いでパソコンへ向かった。

 「もう一度、GPSで捜します!」

 そこへ巡査部長が戻ってきて警部の前に立ちはだかった。

 「もう、どうでもいい。あなたもご存知よね、あいつはイカれてるし、いつも邪魔をして時間を無駄にさせる。わたしたちみんなの」

 警部はしばらく彼女を見つめ、巡査部長もそれに食い下がった。とうとう彼はため息をついて、みんなに呼びかけた。

 「…よし、わかった。もういい」





 タクシーでは、ダニエルが通り過ぎるロンドンの町並みを眺めていた。これが人生で見る、最後の夜景なのだろうかと思いながら。

 「どうやって僕を見つけたんだ?」

 「ああ、すぐに貴方だってわかりましたよ、私の車を追いかけてきたときに。ダニエル・ブラッドフォード…あんたには気をつけろってね。あのWebサイトも見ました。あれは凄い、いつも見てます」
 「誰が気をつけろって?」
 「あんたに注目した人物が」
 「だから…誰だ?」

 ダニエルは前へ屈みこんで男の首元へ近寄ると、車のダッシュボードに幼い少年と少女の写真があるのに気付いた。

 「誰が僕に注目するって?」
 「随分謙虚だな、ブラッドフォードさん」
 「全然そんなんじゃない」
 「ファンがいるのさ」

 ダニエルは興味がなさそうに、席へ寄りかかる。

 「話せ、もっと」
 「知るのはここまで…生涯の内では」

 走り続けていたタクシーはようやく停まった。そこは同じような建物が二つ並んでいる場所だった。男はエンジンを止め、運転席から降りると後部座席に行き客のためにドアを開けると中を覗いた。

 「ここはどこだ?」
 「この道はみんな把握してるんだろ。あんたならどこだかちゃんとわかってるはず」
 「ローランド・カー継続教育大学。なぜここに?」
 「中に入れる、清掃員がいるからな。タクシー運転手をやってるとな、殺しにぴったりな人気のない場所を常に把握しておける。この商売に手を出してない『仲間』がいるなんてな驚きだね」
 「獲物は素直についていくか?どうする?」

 すると男はピストルをダニエルに向けた。ダニエルは驚くどころかがっかりして目を回し、顔を背けた。

 「…ああ!つまらん」
 「心配なく。これからだよ」
 「銃で脅して自殺させるなんて芸がない」
 「違うさ。もっといい方法がある」

 そして男は銃を下ろした。

 「銃は必要ねえな、あんたはついてくるだろ」

 そう言うと男は自信たっぷりに車を離れた。残されたダニエルは少しの間腹立たしげに顔をしかめて座っていたが、男の予言通りに車を降りて後をついていった。





 221B。部屋にひとりでいたジャクリーンは家に帰ろうと決めたらしく、リビングのドアに向かった。するとナイフを手にしていないことに気付き、右手を見下ろして拳を握ったり開いたりした。ダニエルのノートパソコンはまだMephoneのWebサイトを表示したままの状態で、ジェニファー・ウィルソンの電話の位置を探し続けていることを示す時計の針が回っていた。ジャクリーンが再びドアへ向かおうとしたところでパソコンが意気揚々と音を鳴らし、地図を表示させると電話の現在位置へズームしていった。繰り返し音を鳴らすのでジャクリーンはテーブルへ戻り、パソコンを持って画面を眺めた。するとジャクリーンはパソコンを持ったまま部屋から飛び出し、急いで階段を駆け下りていった。





 男はある部屋のドアを開けてダニエルを通してやった。ダニエルはじっと彼を見たが、おとなしく中に入った。男が手を離すとドアはスイングして閉じる。そして中に入り壁に歩み寄って照明を点けた。二人がいるのは大きな教室で長い木製の作業台があり、プラスチックの椅子が据え付けられていた。ダニエルは部屋を見渡しながら奥へと進んだ。

 「さて、何をお考えで?」

 ダニエルは手を掲げて「考えるって、何を?」と言いたげに肩を竦めた。

 「あんた次第だよ。ここで死ぬのはあんたなんだから」

 ダニエルは男の方へ振り返った。

 「僕は死なない」
 「みんなそう言っていた」

 そして男は作業台のひとつを指した。

 「話そうか?」

 返事を待たずに男は椅子を引いて腰を掛ける。ダニエルは前にあった台から椅子を取ると男と台を挟んで向かい側に座った。そして少し大げさに溜息をついた。

 「ちょっとリスクが高過ぎるんじゃないか?半ダースもの警官が見守る中で連れ出したりするなんて。あいつらだってそんなに馬鹿じゃない。それに大家さんだってあんたの顔を憶えてる」
 「それがリスクだって?いやいや」

 そう言うと男はカーディガンの左ポケットに手を伸ばした。

 「リスクってのはこれだよ」

 ポケットから取り出したのは螺子蓋がある小さなガラスの瓶で、男はそれをテーブルの上に置いた。瓶の中には大きなカプセルがひとつ入っている。ダニエルはそれを眺めたが、特別な反応は示さなかった。

 「ああ、楽しい。わからないって顔だ。すぐ分かるさ…これを見れば…」

 今度は右のポケットに手を伸ばすと、同じようなカプセルの入った同じような瓶を取り出して最初に出した瓶の横に置いた。

 「これは予想外だろ?きっと気に入る」

 男は前に屈み込んだ。

 「何を?」

 だがすぐに男は姿勢を戻した。

 「ダニエル・ブラッドフォード本人と会えるなんてねえ…お前さんのWebサイトはファンから教えてもらったんだ」
 「僕のファン?」
 「あんたは賢い。本物の天才だ。“The Science of Deduction(推理の科学)”。あれこそ正しい思考回路だ。ここだけの話、なんでみんな馬鹿ばかり」

 男は怒りながらうつむいた。だがその胸中はダニエルととてもよく似ている物だった。

 「腹が立たないかい?なぜみんな頭を使わないんだ」

 男は顔を上げてダニエルの深紅の瞳を見た。ダニエルはしばらく彼と目を合わせていたが、やがて目を細めて理解を示した。そして皮肉な口調で言葉を吐いた。

 「…ああ、そうか。君も本物の天才ってわけか」
 「そうは見えないだろう、ええ?哀れなタクシーの運転手だよ。でもすぐにわかるさ。あんたが生きてる内で最期に知るのはそれだろうよ」

 ダニエルはそれでも目を合わせていたが、やがてテーブルへ視線を下げた。

 「わかった、瓶が二つ。続けろ」
 「良い瓶と悪い瓶がある。良い瓶の薬だったら、生き延びる。悪い瓶の薬だったら、あんたは死ぬ」
 「どっちも同じ瓶だな」
 「そう」
 「どっちがどっちか君には見分けがつく」
 「そりゃそうさ」
 「でも僕にはつかない」
 「じゃなきゃゲームにならない。あんたは選ぶ側なんだから」
 「なぜ僕が?そんな義務はないだろう。何の利益もないのに?」
 「肝心なことをまだ言ってなかったな。あんたがどっちを選んでも、俺は残った方をいただくよ-そんで一緒にお薬の時間ってわけだ」

 ダニエルはニヤリとした。ようやく興味を持ち始めたようだ。

 「ズルはしない、先に選べ。俺は残った方にするよ」

 ダニエルは考えを集中させながら瓶を見下ろす。

 「…予想外だったろ?」
 「他の四人にもどっちにするか選ばせたのか?」
 「今度はあんたの番だ」

 そしてダニエルは顔を上げて男を見た。男は満足気に唇を舐めた。

 「良い試合にしてくれよ」
 「単なる運試しだ」
 「俺は四回もやった。今も生き延びてる。偶然なんかじゃない、これはチェスだ。チェスの試合だ、ひとつ動けば、ひとつは生き残る。指せるのは一手だけ…そしてこれが…その一手だ」

 そう言うと男は左手を伸ばして左側にあった瓶をダニエルの方へ押し出した。まるでチェスの駒を動かす様に。そしてまた唇を舐めると瓶をそこに置いて手を戻した。

 「俺があんたに渡したのは良い瓶か悪い瓶か?好きな方を選べばいい」




 ポーレットはタクシーの後部座席に座っていた。ノートパソコンを膝に載せて電話をかけている。そして電話に向けて怒鳴った。

 「いや、警部だってば!話があるの。大事なことで。緊急事態なんだよ!」

 パソコン画面の地図は再びジェニファー被害者の電話の位置を表示した。

 「!ええと、ここでいいです。ここで」

 被害者の携帯が示した場所、それはローランド・カー継続教育学校だった。




 男は瓶を一瞥してからダニエルを見た。

 「もう準備はいいのかい、ブラッドフォードさんよ?勝負するか?」
 「勝負だと?こんなの五分五分の確率じゃないか」
 「数字と勝負してるんじゃない、あんたは俺を相手にしてる。俺が渡したのは良い薬かな、悪い薬かな?ただのはったりか?それとも二重のはったりか?はたまた三重のはったりか?」
 「それでも運試しだ」
 「四人ともかい?運試しじゃねえよ」
 「運だ」
 「天才なんだ。みんなが考えることはお見通しだ」

 ダニエルは再び目を回した。

 「みんなが考えることなんざ俺にはお見通しなんだよ、まるで頭の中に地図があるように」

 ダニエルはだんだんイライラしてきたようだった。

 「みんなとんだバカ野郎だ-あんたもな」

 ダニエルの目付きが鋭くなった。

 「もしくは神様が俺に味方してくれてるのかもな」

 ダニエルは台に手をついて前に屈み込んだ。

 「どっちにしろ、お前は運転手として終わってる…」




 ポーレットは漸くローランド・カー継続教育学校に辿り着いた。タクシーが走り去るとモバイル用の小型の機種のノートパソコンを上着に納めて、目の前に佇む二つの似通った建物を見上げた。地図の情報だけではどちらの建物に電話があるのかまではわからず、暫くしてポーレットは心を決めて片方の建物へ向かう事にした。もう片方の建物にダニエルが居る事を知らずに…




 教室では、ダニエルが握りしめた両手を口にあてて男をじっと見据えていた。

 「あんたは見ず知らずの人間を殺すために四度も命を危険に晒したのか。どうしてだ?」

 男は黙ってボトルを顎で示した。

 「…勝負の時だ」

 ダニエルは握っていた手を広げ、祈るように口にあてた。

 「ああ、勝負してるんだったな。でも、今度は僕の番だ」

 そして、彼の目つきは獲物を喰らう獣のような目付きへと豹変した。

 「髭剃りの時の泡の拭き忘れが左耳の後ろにあるということは誰も教えてくれなかったんだな。つまり君は一人暮らしだな?」

 ダニエルがタクシーの運転席に座っているところ-そのとき既にダニエルは気付いていた。男は左耳の後ろに右手を伸ばし、それを確認した。

 「前にも同じ事をした跡がある、だから明らかにひとりで暮らしている、教えてくれる人間がいないんだな」

 男はダニエルの視線にたじろがないように努力しているようだった。

 「だがタクシーに子供の写真があったな。妻を切り離した家族写真。もし死別であればそんな扱いはされないだろう」

 タクシーのダッシュボードには写真が置かれていた。写真には三人写っているが、左端の母親がいたと思われる部分が切り落とされているのにもダニエルは見逃さなかった。

 「…額は新しいが写真は古い。子供を思い遣っているが、会えない」

 男はダニエルから目を逸らした。その目には初めて苦痛が垣間見えた。

 「離婚後、子供は妻が引き取った。疎遠になったが君は今でも子供を愛している…」

 ダニエルはそこで楽しげに手を合わせたまま人差し指だけを出してを男に向けた。

 「ああ!それにまだあるぞ」

 男はダニエルに視線を戻して自分に向けられた人差し指を見た。

 「その服、最近洗濯したものだけど、着ているものはみんな少なくとも…三年は経ってるな?体裁を繕っているが先の見通しを立てていない。自暴自棄になって殺人を繰り返している理由はなんだ?」

 男は落ち着きを取り戻し、何も語らないままの表情でダニエルを見つめていた。もっとも重要な推理について口にするとき、探偵の目はわずかに大きく見開いた。そしてダニエルは小声で「ああ」と呟いた。

 「三年前-それは宣告を受けたときだろう?」
 「宣告って何の?」

 男が単調にそう問うと、ダニエルの推理した内容が男の頭の横に浮かんだ。

────DYING

 「死期が迫っていることを」
 「あんたもね」
 「余命が長くないんだな」

 男は観念して笑みを浮かべた。

 「動脈瘤がここにあるんだ」

 そう言って右手を伸ばして指で頭を軽く叩いた。

 「死は目前だ」

 今度はダニエルが満足して笑みを浮かべた。

 「息をするたびにそれが最期になるかもなんてな」

 ダニエルは再び顔を顰める。

 「自分が死にそうだから、四人も人を殺したのか」
 「俺はその四人より生き長らえた。動脈瘤がある人間にはたまらねえ喜びなんだよ」

 それを聞いたダニエルは更に眉間に皺を寄せ、考え込み始めた。

 「…違う。違うな、他にあるはずだ。あんたは自分が辛いからってただ四人を殺したんじゃない。苦しみは麻痺するものだ。愛情はもっと様々な動機付けになる。何か…子供に関することなんだろう」

 視線を逸らしため息を吐いた。

 「ああ」

 そしてまたダニエルへ顔を向けた。

 「あんたは見上げた野郎だな、ええ?」
 「でもどんな原因なんだ?」
 「俺が死んでも、子供たちに大したことはしてやれねえ。タクシーの運転手は儲からねえからな」
 「それで連続殺人か?」
 「あんた驚くぜ」
 「驚かせてみろよ」

 男は前に屈み込んだ。

 「俺にはスポンサーがついてる」
 「どういうことだ?」
 「殺しの報酬は子供に行く。殺せば殺すほど遺産が増え、子供たちは豊かになる。上手い仕組みだろ?」
 「…誰が連続殺人犯のスポンサーを?」

 それに対して男は即座に答えた。

 「誰がダニエル・ブラッドフォードのファンになるだろうね?」

 そして二人は暫く見つめ合った。

 「優れた殺人を楽しんでるのはあんただけじゃねえんだ。あんたみてえなのが他にもいるんだよ、あんたはただの人間に過ぎねえけどな…奴らはそれ以上なんだ」

 ダニエルの鼻は嫌悪感を示してぴくりと動いた。

 「どういう意味だ、人間以上って?何かの組織か?何だ?」
 「名前は誰も口にしない、俺だって言うつもりはない。さあ、お喋りはもう充分だ」

 そう言うと男は再び瓶へ顎を向けた。

「選べ」

 ダニエルは視線を落とし、二つの瓶へそれぞれ視線を動かした。





 校舎の別の場所で、ポーレットは廊下を走りながら叫んでいた。

 「ダニー…?」

 手当たり次第にドアへ駆け寄り、窓の向こうを探した。

 「ダニー!」

 だが、いくら探しても彼の姿は無かった。それでも諦めず、彼女は校舎にある部屋を一つずつ手当たり次第にノックした。





────教室。

 「もし僕がどちらも選ばなかったら?そのままここを去ることだってできる」

 すると男は苛立ちと失望を織り交ぜたため息をこぼし、ピストルを再びダニエルの額に向けた。

 「五分五分の偶然に賭けるか、頭を撃ち抜くか」

 ダニエルは落ち着きはらって笑みを浮かべた。

 「不思議なことに誰も銃は選ばない」
 「僕は銃を選ぶ」

 男の瞳孔が僅かに開く。

 「本気か?」

 ダニエルの顔に浮かび続ける微笑は、狂気そのものを帯びているよう様だった。

 「そうだ。銃で」
 「…恋人に電話は?」

 それでもダニエルは自信たっぷりに微笑んでいた。

 「撃て」



 ……To be continued

 【次回、最終話】



[419] s e c r e t

投稿者: 合金 投稿日:2018年 5月 8日(火)22時19分20秒 cagk2005-129.kcn.ne.jp  通報   返信・引用

※すーちゃんへの短編集です!!出来は期待しないでねほんまに、(;・∀・)

https://ameblo.jp/yuuka564219/entry-12374300708.html

時間がある時にもし読んでくれたら、うれしい!!
それだけなのでさらだばー(/・ω・)/



[418] 路上のスミレがほころぶ日

投稿者: 投稿日:2018年 5月 5日(土)11時45分1秒 softbank060137202152.bbtec.net  通報   返信・引用

オトギの過去ssです。ストリートチルドレンだった頃、ちょっとした日本のスラム街での話。

.

……
……………


お腹が空いたから商店街の店からこっそり林檎を盗み出す。それは、親もその代わりもいないわたしにとっては何の変哲もないただの日常。いつものようにペラペラの布切れかばんに、今手に取っている林檎を忍ばせればいいだけ。
他の果物を見るふりをしながら、店番である左手奥の男の人を横目で確認して慎重に、慎重に。
「どうしたの?」
「っ!!」
わたしは凍りつく。一瞬、店番にばれたのかと思った。しかし声は店番の男の反対方向から聞こえた。それに、男の声じゃない。すっと耳に入るやわらかな若い女性の声。
「え、えと」
わたしは何とか誤魔化そうと、目は合わさず、体も向きを変えずに言葉を濁す。
「ん~、そうね。ちょっとそれ、貸してくれないかな?」
女性は更にしゃがみ込む。ちらりと横目で彼女を見ると、優しく笑みをたたえていた。
「………」
そのよく分からない優しさにバツが悪くなって、耐えきれず女性へ林檎を渡した。目は合わせず、そっぽを向いて。
「ありがとう」
ふわりと笑うと、林檎を丁寧に受け取り、店番へ丁寧に「林檎一つください」とやわらかい声を掛けた。店番は少し怪訝な目を向けながら素っ気なく金額を告げる。この街ではこんな風に丁寧な人の方が異端だった。「ありがとうございます」と硬貨をまたもや丁寧な仕草で店番へ渡して会釈。

「はい、どうぞ」
それをぼうっと見ていたわたしの三歩先の距離に、いつの間にかしゃがみ込んで林檎を差し出す女性。
自然とお互いの目が合った。
その表情は、相変わらず優しい。
「あり…がとう」
わたしがぎこちなく応えると、女性は柔らかい笑顔をより一層深くした。
「いえいえ」
女性は立ち上がり、優しさの滲む仕草でばいばいと手を軽やかに振ると、立ち去って行った。
そしてその背を追いかける3人の子供たち。わたしと歳が近いであろう女の子2人と男の子1人。先程まで気が付かなかったが、どうやら彼女の子供らしい。彼女たちは楽しそうに談笑しながら遠ざかって行く。
──いいなぁ。
わたしは彼女たちが視界から去ってゆくのを釘付けになって眺めていた。

それからわたしは毎日同じ店へ向かうようになり、向かう度に彼女たちと出会った。
出会うと彼女から手を振ってくれた。何日か後、3人の子供たちも手を振ってくれるようになった。それからは喋りかけてくれるようになり、わたし自身も喋るようになった。そうこうして一週間もしない内に子供たちとも仲良くなれた。3人の名前は〇〇、△△、□□。そして、女性の名前は×××だということも知った。

そんな日々が続いて2週間くらい経った頃、わたしが3人に「家族がいてうらやましい」とついこぼしてしまった。はっとして口を塞ぎ、目を逸らす。みんなとは違って親がいない恥ずかしさと、 妬んでしまったことの罪悪感がじわりと広がった所為だ。視線を空に逃がしている間も、羞恥心と罪悪感は確実にわたしの全身へと染み渡る。じくり、じくりと。
しかし〇〇は何も気に止めた様子もなく聞き返してきた。
「あなたも家族がいないの?」
わたしははっとして、何かに弾かれたように〇〇へ目が向く。〇〇の様子はいつもと変わらない表情で、本当に気に止めていないようだった。
反対にわたしはその言葉が気にかかって聞き返す。さっき、わたしを弾いた"何か"とは〇〇の発言だった。
「"あなたも"って?〇〇にはあの人がいるじゃん」
怪訝すぎる口調になってしまったかも。そう思う暇も無く、ううんと〇〇は首を横に振る。
「×××はね、本当のお母さんじゃないよ。本当のお母さんは私を捨てたの。それを×××が拾ってくれて」
×××の名前を聞いてか、横で遊んでいた△△と□□も、話に混ざり込んできた。
「でもね!本当のお母さんとかお父さんよりも×××は家族みたいなんだよ!いつも優しくてあたしたちと遊んでくれて」
わたしよりも幼いだろう△△は無邪気な笑顔を振り撒きながら。
「俺たち、今すごく幸せなんだ」
わたしとそう歳は離れていないだろうに、落ち着いた雰囲気の□□は、悠然と笑みを浮かべながら。
そんな風に次々と話す3人に、わたしは柄にもなく聞き入っていた。
「あなたもこっちにおいでよ」
子供が同い歳の友達を遊びに誘うときって、こんな感じなのかな。そう思うような、何気無い口調の〇〇はにこりとわたしに微笑みかける。
その微笑みを目に映したままわたしは、考えるまでもなく頷いていた。

野菜を選んでいる×××に3人がその事を伝えにいくと、迷惑そうな表情ひとつせず、むしろ嬉しそうにこちらへ歩んでくる。「大歓迎よ」とにこにこしながら。
「そういえば、お名前きいてなかったよね。教えてくれるかな?」
いつものように丁寧しゃがみ込み訊ねてくれるが、わたしは名前を教えることができない。
「わたし、無いよ。名前」
そう、わたしは名前というものを持っていなかった。
名前が無いなんて、違う人に言うならわたしはきっと恥ずかしくて言葉につまる。でも、そんなことで何かを言うような人たちはここには居ない。今は恥ずかしいなんて思わず素直に言えた。
「そっかぁ。じゃあ、私がつけてもいい?」
ペンとメモを早速取り出しながらわたしの目を見つめる。
わたしは黙って頷いた。心底嬉しかった。もしかしたら知らぬ間に笑顔になっていたのかもしれない。×××や他の3人がわたしを見る目があたたかくなった気がした。
「あなたの瞳ってすごく綺麗よね、澄み渡ってて…。私あなたの瞳とても好きなの。だから、」
言葉を止めると、ペンを走らせる。そして、大事そうにメモの一頁を破り、丁寧にわたしの右手を取る。
「これが、今日からあなたの名前よ」
破られたメモはわたしの右手の平にそうっと添えられた。そこには"澄麗"と書かれていた。
「澄み渡るの"澄"に、綺麗の"麗"。あなたにぴったりだと思うの!澄麗(すみれ)、よろしくね」





~~あとがき~~
鈴です、読んでくださりありがとうございました!
まだまだオトギがまともだった頃のお話でした。

解説?的な?もの↓
最後の名前を付けてもらうところですが…×××はオトギの瞳が綺麗だと思ってそれを由来に名前を付けてもらったのに、将来オトギは自分で目を潰してしまう、みたいな。
設定では幻覚に耐えられず、としか書かなかったのですが、鏡等で自分の目を見るたび思い出してしまって辛いというのも理由の大きい部分にあるっていう事を伝えたかった。

ちなみに、補足なのですが各々の年齢は
オトギ:10歳
〇〇(女):10歳
△△(女):8歳
□□(男):11歳
×××:19、20歳くらい
くらいのイメージです。

ではでは!
あとがきまでも読んで頂きありがとうございました!



[417] (無題)

投稿者: 日立製作所 投稿日:2018年 5月 4日(金)21時39分48秒 42-144-110-82.rev.home.ne.jp  通報   返信・引用

Bayside Day Vol.2.0



[416] (無題)

投稿者: 日立製作所 投稿日:2018年 5月 4日(金)21時39分6秒 42-144-110-82.rev.home.ne.jp  通報   返信・引用

Bayside Day Vol.2.0


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