狩人たちの集い場




239件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。


[240] ぱとちゃん落書き~

投稿者: もふぇ。 投稿日:2017年 3月28日(火)00時02分43秒 p247202-ipngn200308otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

ぱとりっくの落書きまとめちゃいましたd('∀'*)←
一枚目:何となく…可愛い感じにしたかったよ!()
二枚目:ばーんばーん!!指鉄砲ばーん!!(キチガ(ry
三枚目:みどりんとの成りちゃにて!

「…なーお前っておとブフォッ」

「……あ"?(野太い声)」

の下りからです笑( ´艸`)プップップッ←はい、ピコ太郎決定。((((




[239] 【後編】廃街コンビたちと“○○をしないと出られない部屋”。

投稿者: 診断メーカー's!!@合金 投稿日:2017年 3月27日(月)15時35分6秒 cagk2005-129.kcn.ne.jp  通報   返信・引用

※前編に続き、廃街コンビたちに『○○をしないと出られない部屋』に入ってもらいました!(^_-)-☆←
注意書き・詳細等は前編に書いてあるので、まずはそちらからチラ見して頂けると幸いです!

↓後半のお品書き!(`・ω・´)ゞ
――――――――
【*しゃちょうさコンビ】ふぇ姉 からグリフィス君をお借りしています!
【*すべもちコンビ≪雛子ちゃん+∀≫】おとぴ から雛子ちゃんをお借りしています!
――――――――

最後の“すべもちコンビ”はですね‥、笑
えっと、まぁ‥完全なる私の雑ネーミングなんですが、∀の名前から取った“すべ”に、とある漫画の絡みでもちもち言ってたシーンがあったので、どうせならお肌っぽくまとめようと思った次第です!(^▽^;)

そんな戯言は置いといて‥、後半戦にもう少しお付き合いください!!_(_^_)_
********

【どちらかが即死しないと出られない部屋 ≪しゃちょうさコンビ≫】

「Hmm…何だ、二人きりになる口実にしては、ずいぶんと手が込みすぎていないかい?」

「そんな器用なコトせんくても、僕はもっと賢い方法でおにーさんに会い‥、じゃなくて!何かむっちーから連絡来てて、そしたら…」

案外利口なウサギは、最後に電話で聞いた“あ、出られたら感想プリーズ!しゃちょうさGJ!!!”という親友の声に、どこか背筋が凍るような変な感覚が募っていた。
いつもの気の抜けた声から、ただならぬ高揚と興奮が顔を出していたということは、もう確信犯としか思えないと。

「それで‥ここの主は何をお望みなんだ?幽閉するには快適すぎる空間だしね」

「確かに…。はぁ、こんなとこに閉じ込められるんやったら、店で姉御と呑んでたらよかった~‥」

「いいね、その彼女がまだ店にいるんだったら‥そうだな、どうにかここを出てから寄るとしようか」

僕らが悪いコトをされる前に、と困惑気味に、されど楽しそうに身なりの良いトリックスターは笑う。
素敵なコトやったら大歓迎やけどなぁ、とその愛人気取りがクスクス笑う。

幸運(?)なことに、どちらも危険好きの度を超えているらしい。
彼らに見惚れ跪く者さえ、呆れてしまう程には。

朗らかな談笑の中、お待たせと言わんばかりに目を付けられた紙が、その本性を語る。

「!‥おにーさぁん、ここに何か…っ、えぇ!?そ、即死って…」

「何…?ただの悪戯じゃないのか?まぁ、目を覆いたくなるくらいには質が悪いみたいだけど」

そんな凄惨な命令にさえ、至って穏やかに彼は侮蔑した。
どうやらこの映画のような展開はお気に召さないらしく、白い壁に悠々と背を預け、塵一つない床に腰を下ろす。

もし映画なら、ここは迫真の推理戦‥とでもいえよう。

だがそんな私の憶測も悲しきかな、彼らにはこれが日常のワンシーンらしい。
適度に退屈を貪りつつ、何となく心地よい時間の経過。

これでは、牢獄であるこの空間も、彼らという眠り姫に支配されてしまいそうだ。

「‥それでもっ、入っちゃった分にはしゃーないよなぁ…しろぴょん憂鬱~‥。」

ため息を吐く青年の隣で、ふと魔法のような耽美な声が部屋に響いた。

「あぁ、そういえば‥君に会えたら言おうと思ってた事があったんだけど、いい?」

「ん、なぁに~?おにーさんのお願いやったらしゃーないなっ♪」

やけに特別感を出しつつ、男にしては飾り過ぎた猫撫で声がその上に跨る。

その反応に気を良くしたのか悪くしたのか、もうひとりの端正な表情が小さく陰った。

「君はまぁ‥普段通りにそうやって僕に近づくけどさ、もしかしたら…物だとか以外に、別の目的があるんじゃないかと思ってね」

彼にとっては、笑い話で済むくらいの安い駆け引き。
開かずの扉を前に、何の気なしに零した冗談だ。

この後のずる賢いウサギの応答が聞きたかっただけで、誘うような笑顔の奥には何も視えていなかった。

「…。」

‥そう、彼には。

「……。」

「?‥おーい、そこまで応答に困ることだったのかい?君ならこの後、ハートマークでも付けて――、」

隣に座る青年の顔を窺おうとした瞬間、無情にも扉が機械音を立てた。
何というか、呆れ気味に‥遠慮がちに開いてしまった。

「え、ちょ、あれ!?何で開い‥まさか、嘘だよね!?!?ちょっと!誰かTAKE2をさせてくれる!?」

生贄となったウサギの身体は、どういう訳か、その後も発火するほど火照っていたらしい。

*親友たちの後日談。―――――

「お、帰ってこれたんだねしろぴ‥!!そそそれで、ふふ、密室での状況をkwsk‥!!!」
「‥僕…、もう…‥おにーさんに会えへんわぁ…」
「ファッ!?!?!?いやいや何で!?なにゆえ!?じゃあ僕の推しはどうなるの!?」
「‥僕…、もう‥…ゴールしてもいいよな‥?^^」
「ダメダメダメだって!!僕の萌えへの糧が‥、ってしろぴ何で普通に死ねるようになってんのこわい!!!!」

猫は好奇心に殺され‥兎は、羞恥心に殺された。
~~~~~~~~

【どちらかが相手を拘束しないと出られない部屋 ≪すべもちコンビ≫】

「…、うぅ……だからにゃんで私がこんな目にぃぃ‥!!」

恐る恐る足を踏み入れたのもつかの間、童顔気味の大きな瞳は、既に運命に濡れていた。

その背後で、存在こそ“危険”そのものの少女がぴょこんと顔を出す、しまう、出すを繰り返して遊んでいる。

「ぇへぇ、お゛ねぇ、ないてるねんね~~???:-(」

人間というよりは“生き物”に近い動作で、嘆く彼女の周りをうろつき始めた。
蛙をあしらった合羽のフードが跳ね、言葉尻が少し下がる。

「うぐぐ‥そうだよ、さすがにこんな事になると私も泣いちゃいますよぉ‥」

その牙さえ頑なに見せない扉の前で、彼女は、無意味ながら祈る様に首を垂れた。

彼女の頭の上には、また理解し難い運命が貼り付けてある。

上へ下へとスロットのように動く黒目は、困惑気味に渦を巻く。
どうすればいいのか、なんて考える脳はもう融けてしまったが、ふと電球のマークが少女の中に浮かんだ。

「そ、ぉ、だ~!!ぐふ‥んね、おねぇおねぇ~♪♪」

「ひぇっ、な、なーに~‥?」

じゃれつく狂犬のような少女とは違い、彼女は小刻みに震えてから、つとめて優しく応答する。

「ウチがぁ‥え゛へ、ここぉ~‥ぺろぺろしたら、ぐちゃぐちゃ‥なっちゃうかもやねぇぇ♪♪♪」

少女がそう言ってぱくりと口を開ければ、垂れ出した唾液は、じゅぅとリノリウムを死滅させた。
ぐふふ、と楽しいのか嬉しいのか、どこかご機嫌そうな笑みを浮かべて。

「!!な、なるほど…って、え‥ぜ、全部舐めちゃうの!?」

もちろん扉は、彼女らの背丈よりまだ眺めが良い。
しかも、表までどれほどの厚さかも分かりはしない。

いくら人間らしさを忘れた“生き物”であっても、これには到底無理だと教える他なかった。

もちろん救われるならそれはそれでいいのだけれど、見ている側は耐えられない状況である。

「う、ううん‥えーっと、すごい事だとは思うんだけど、その‥私が心配なんだよね、うん‥」

視線を違えれば捕食されそうな瞳に、依然震えた笑顔のまま、彼女は言った。
少女のその丸く光る瞳に、彼女の姿がくっきりと映る。

「お、ねぇ゛……!!!」

「ってありゃっ、何かすごい目きらきらしててこわ‥じゃなくてね!?あの、私とお友達になるのが目的じゃなくて、ここを出ることが目的だから!;」

手懐けてしまった猛獣に焦りつつ、現在に至るまでの時間を思い返すと、そこまで悪い気にはならないけど‥、と彼女は少し安心感に包まれた。

「大体、拘束なんてどうやってするんだろ‥変なプレイじゃあるまいし、ましてやこんな状況で‥。」

お友達“未満”の、まだちょっと怖い子と待機だなんて。

「―――ぇ~、お゛ねぇ~~:-)」

「へっ?‥次はどしたの、ぉっ!?!?」

不可解でトラブルメーカーな猛獣は、さっきまで部屋をじたじたと這っていたかと思えば、そのまま蛙の如くこちらへ飛び込んできた。
脚ごと彼女の腰にまわして、彼女が身を捩っても引っ付いて離れない。

その愛らしいというべき‥??光景に、扉も若干の迷いを含みながら機械音を立てる。

「ん、んん‥?ちょっとぉ‥ね、寝技?あれ、何か開いて‥!」

「ぐふ…おねぇ゛、ぎゅっぎゅ~~~♪♪♪」

「ぉあっ、ちょ‥!だいしゅきホールドを本気でされると人間しんじゃうから‥お、おねぇしんじゃう‥」

扉が開くことなど気に留めずに懐く“生き物”に、“人間”は小さな侵略の危機を感じていた。

********
頓智が利かないもので、前・後編どっちもよく分からない〆になっちゃいましたね‥\(^o^)/←

お粗末な出来ながら、今回も二つのコンビを描かせて頂きました‥!!(^^;



[238] 其れは、滑稽な偽り演劇舞台。Partつぅ

投稿者: 深海=ふかみ 投稿日:2017年 3月26日(日)22時48分7秒 i180-63-119-168.s41.a034.ap.plala.or.jp  通報   返信・引用

定刻です。

時計の針が12時30分をきっかり指した時、またスピーカーは起動した。
抑揚のない無機質な合成音で言葉を紡ぐ。

「結果を発表します。」

「本日の追放者は、ハルモニアさんに決定いたしました。」
...........................................................
*なんだかんだ放置してしまっていた人狼パロディssです(;^ω^)
*それと前回の配役内容に人狼は1人と表記したのですが、誤字でした。下記のものが正しい配役人数です。

配役:村人4人、狩人1人、霊能者1人、占い師1人、人狼2人、狂人1人、狐1人。

↓今までのやつ↓

『其れは、滑稽な偽り演劇舞台。Partぜろ』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/138

『其れは、滑稽な偽り演劇舞台。Partわん』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/144

.................................................................................

その一言を伝え終わるとともに、灰色のスピーカーからの音は途絶える。

追放者となった彼の声や物音はどこからも聞こえない。
彼は抵抗も最後の一言すら残さずに、否、残せずに室内から忽然と消えていた。

「ど、どう…なったんだ‥?」

ほんの数分ほどの緊迫した空気が流れた後、一番に室内から顔を出したのはアマデウスだった。
太陽から忘れ去られたように顔色は青く陰っており、不安という感情1つしか抱いていないようにも見える。

頭に乗ったバラのベールと、彼の血相の悪くなった頬を冷たい風が撫でていく。
其の風にすら恐怖感を煽られたのだろうか、彼は見えないものに怯える子どものように思い切り扉を閉めた。


■□■

へローズは1人の部屋の扉をノックしていた。
軽く、柔らかい木の音色が無機質な廊下に響いていく。

こんな殺伐した状況の中で唯一、寄り添って、寄り添えるような暖かみがあるような気さえした。

「お姉様ー?ヘローズであります…!」

室内の人物を呼び出す声を彼女が発した途端、部屋の扉は勢い良く開かれる。
其処には、ウェーブのかかったポニーテールを揺らす高校生が安堵と不安の入り交じる顔で彼女を見ていた。

「ヘローズちゃん…!!良かったわ、寂しかったし怖かったの。少しだけどお話しましょう?」

彼女を見た途端、其の強張った表情は一瞬で笑顔にすり替わる。
にこり、と優しく微笑んだ乃々子はヘローズを自室へと招きいれた。


「お姉様は怖くないのでありますか‥?」

「勿論、このゲームのことであります。このゲーム…私は、私は恐ろしくてしょうがないのであります。」

そう言うと、へローズは瞳に涙を溜めた。
紅色の三白眼はぐちゃりと歪んで、潤む。

白い陶器のような肌を傳う涙は幻想的だった。

「確かに、このゲームのことは怖いわ。怖くてどうしようもないの。」

「でも、生き延びたらまた同じ生活が待ってるはずよ!」

備え付けのインスタントの紅茶を作り終えた彼女は、2つのマグカップを机に置く。

そして、紅茶の温かい温度の残った手でへローズの頭を優しく撫でた。
割れ物でも、ガラス細工でも扱うように。

「はい‥!!それでは、このゲームが終わった終いには二人で何処かお出かけしましょう!」

「えぇ、そうね。可愛いカフェでお茶なんかどうかしら?」

二人は、目を合わせて笑顔を交わした。

■□■

ビルの屋上に座り込む人影が1つ。

「あちゃー…タコスなくなっちった。くそっ、俺ちゃん何たる不覚ッ‥。」

大きなビニール袋の中を覗くと、青年は落胆の息を吐き出した。
軍帽を一度外し、風に当たりながらきっちりと其れをかぶり直す。

「さぁ、引っ掻き回してやらないとな!!この腐りきったゲームをよぉ…!!」

「それが×××の使命ってもんだし、精々楽しんでやろうじゃねーか!」

彼は大きく手を上に持ち上げ、伸びをする。
ニタっといじらしく貼り付けた笑みは、恐らく彼以外に見えていないだろう。

■□■

「狩人、ねぇ…なんだってんだよ。」

自室の窓辺に向かって、宮乃は白煙を吐き出した。
煙の独特の匂いが窓から外へと流れ出ていく。

不機嫌そうに伏せられた葡萄色の瞳は、まさに迷惑という名の2文字を表すように一層細められる。
そして、また大きくタバコの煙を吸い込み、吐き出す。

「かったりぃ…」

猫背の青年が発した其の言葉ひとつだけが、寂しい室内に残響した。

■□■

「ねー、姉御?…やること無いなら帰ってくれひん‥?只鬱陶しいだけやん、そんなの」

ベッドに横たわり、帽子についたうさみみをクルクルと指で遊びながら彼は呟いた。

だが、彼の意に反して同室のソファに腰掛ける緑髪の彼女は上機嫌に返す。

「やっだなー、これだから万年発情うさぎは…寂しそうだから優しい姉御がきてあげたんじゃん?」

「ボッチよりは断然よくない?」

それはまぁ、いいけど…と青年はどもりながら反論した。

その反応に満足気に頷く渋八。

「っさーて、この渋八様が特性コーヒーでも作ってやんよ。発情うさぎは備え付けのまだ余ってるー?」

彼女は、四瑯の部屋のあらゆる棚という棚に引き出しを片っ端から開いていく。
勿論、彼の牽制など耳に入れずに。

■□■

いなくなったはずのハルモニアの部屋の扉がゆっくりと開く。
入ってきたのは、一だった。

おずおずと不安げに室内を見回す。

「忘れ物とか全然ない…寧ろ、最初からココに人が居なかったみたいだ。」

ほんの一時間前まではいたはずなのに、気配も温度も感じ取れない。
“ハルモニア”という存在が最初から生み出されていなかったかのように、しんと部屋は静まり返っていた。

「おか、しいな。なんでだろう。」

頬を掻きながら、不思議そうに山羊の角を携える青年は首を傾げた。

■□■

「ねぇ、このあとどうするの?」

「ふむ、喰うものは考えたほうがいいだろうな。極力怪しまれないように動かなければならない」

「そっかー…慎重に、ってことだよね。わかった。」

奈月とバフォメットは、何やら物騒な内容の会話をしていた。

『喰う』『噛む』『慎重に』『怪しまれないように』

まるで、彼らは人狼であるかのような‥そんな会話。

窓からは冷蔵庫を開けたときのような冷気が入り込み、温かい室内を侵食していく。
空には、劇の終幕に降りてくるような分厚い黒が掛かっていた。

「じゃあ、どうしよっか」

何か面白いことを考えついたように、奈月は口角を釣り上げた。

────さぁ、ココからが最高の演劇舞台の始まりだ。
..................................................................................
焦って書いたのでかなり話がバラバラして飛んじゃいました(;^ω^)
申し訳なかとです()
春休み中には大部分を進めておきたいのでカットする日が出てくるかもです←

今のところ顕になった役職は
【人狼】奈月とバフォメット君
【狂人】ヘローズちゃん
【狩人】宮乃

ですかね_(:3」∠)_
ネタバレイラストも上げていこうと思います( ´∀`)bグッ!



[237] 拝啓、殺人データより。

投稿者: 深海=ふかみ 投稿日:2017年 3月26日(日)15時26分54秒 i180-63-119-168.s41.a034.ap.plala.or.jp  通報   返信・引用

*これは『Wolfarl.exe 超狂ってる超短編ホラーゲーム』のパロディです。
 ウルファールのサンプルゲームがベースになってるそうですよ。
リンクはこの2つ→https://freegame-mugen.jp/puzzle/game_4887.html
        →http://plicy.net/GamePlay/34127
1つめはダウンロード版で2つめはブラウザ版です。
血の表現、最後にはびっくり要素もあるのでご注意。

*鹿さん宅のパソコンに急にダウンロードされてた…みたいな感じで話が進みまする。
元ネタが原因で後半くらいから奈月の口が相当悪くなってます←

プレイヤーさん=鹿さん
ウルファールってキャラクター=奈月
の配役です(`・ω・´)ゞ
*超短編です(;^ω^)

.....................................................
社会人の皆さん、こんにちは。
ニートです…いや、嘘です。鹿です。

手に職を持ち、忙しく誰かのために働いている人が大半の平日…ただいま昼下がり。
窓から差し込む暖かい光と、緩やかに頬を撫でる時間が心地いい。

この太陽にはマリーゴールドの鮮やかな黄色が似合うだろう。
この静かな時間にはすずらんの軽い香りが似合うだろう。

ふとそんな考えが脳裏をよぎった。
だけど、そんな素敵な考えはすぐに捨ててしまわなければいけない。

だって、俺いま仕事中。
例えるならば…簡単なハッキング作業。

仕事に必要なんだってば。
安心してよ、キミのパソコンは覗かないから。

カチカチ、とマウスの音だけがクリーム色の優しい室内に響く。
こんな街では喧騒や車のエンジン音は聞こえない、それ故に集中はしやすかった。


作業を初めて何時間たっただろうか。
ピコン!と軽い音がパソコンから飛び出した。

その音と同時に、画面に小さなタブが現れる。
『気休めに体験版ゲーム、やってみませんか?』

それは、2頭身位の少年がにこやかに笑うイラストが貼られたドットゲームだった。
キャッチコピーだろうか、“すぐに終わる短編の体験版ゲーム、操作もストーリーも簡単”と誘い文句がピカピカと点滅している。

勿論、そんなゲームをプレイしている時間など無い。
鬱陶しいタブを消そうとカーソルを動かしたその時だった。

パソコンから軽やかな音楽が流れ出す。
暗転したかと思うと明るい暖色の画面が映し出され、先程の少年が同じようにこちらに微笑みかけてきた。

これだから悪質な釣りゲームは嫌いだ。
こうなったらプレイするしか無いのはわかりきっている。



「よう、こそ…廃街‥の世界、に…??」

スタートボタンを押したとともに現れたのは猫をあしらったサイズの大きいパーカーを着た少年だった。
無彩色な廃ビルの拝啓は、どこかこの街を彷彿させる。

ドット故、瞳や体格なんかの細部はわからなかったが、広告と同じように穏やかな笑みを浮かべていた。

「ようこそ…!廃街の世界に!!」

「僕は案内人の奈月っていうんだ!」

「この街はどんなところなのか、ここにはどんな人がいるのか…そんな感じの例を紹介していくよ!」

簡単なRPGゲームの体験版だと思った。
ポップな効果音とともに吹き出しが出て、少年は俺に向かって話しかける。

…あれ、こんな感じのやつ、知り合いにいたような。

「とっても簡単だし、体験版だから早く終わっちゃうのが寂しいなぁ…でも楽しんでもらえるように紹介するね!」

そう吹き出しが出た途端、画面の少年の頭が割れた。
液晶画面の中で血飛沫が舞い、少年は地面に膝をついて倒れる。

展開についていけない自分がいた。

少年は何故死んだのか、全くもって理解できない。
焦りと動揺でひたすらクリックをしていると、またゲームはスタートされた。

「…?あ、あれ…?僕は、僕は一体何を‥」

「何があったの…?」

「なんだか、とっても怖い思いをしたみたい‥き、気のせいだよね?」

「其れより君を案内しなきゃ、だね!」

なんとも仕事熱心な少年だ、としか言いようがない。
さっき頭が割れたのに平然と話を続けている。
これはゲームだ、と頭はちゃんと理解しているのに手の震えは止まってくれなかった。

「ようこそ…!廃街の世界に!!」

「僕は案内人の奈月っていうんだ!」

「この街はどんなところなのか、ここにはどんな人がいるのか…そんな感じの例を紹介してい

再度、先ほどと同じ会話の途中。
今度は少年の上半身と下半身が断たれた。

繋がっていたはずの体は2つに別れ、さっきと同じように血がくるりくるりと花弁のように舞っている。
少年は声を漏らすこともなく、苦痛に喘ぐこともなく、あっさりと口を閉じざるおえなかった。

気がつくと、またゲームが始まっていた。

「…。」

「痛い……僕、つらくて‥。」

「何かおかしいよ、すごく怖い…痛くて……それで、僕は………。」

明らかについさっきのことを覚えているようだった。
痛みを理解して、辛さを零していく。

だが、また一も二も無く少年は死んだ。
頭は飛んで、噴水のように血が溢れ出す。

吹き出した血は、乾いたアスファルトの上を生き物のように、一定の粘土を持って進み、広がってゆく。

このゲームは何なんだ、という感想しか出てこない。
背筋は凍り、頬を冷たい汗が傳っていく。
今まで殺人を犯したことはあったが、其れより大きな恐怖感を覚えていた。

「僕、気づいたよ。」

「もうこれを何回も繰り返してるんだ。」

「『スタート』が押されるたびに、僕は同じことを話してそして、それから、」

「僕は…僕はッ……!!」

「嫌だ………。」

「いやだいやだいやだ痛いのは嫌だもう痛いのやだ死にたくない僕死にたくない。」

「痛いの嫌、嫌なの、嫌、怖いの辛いの、死ぬの怖い、死にたくない死にたくない。」

「怖い怖い!!!死にたくないよ。」

「あんな無様に死にたくないんだ。」

「あんなに悲惨な…………。」

「なんで!?なんで僕がこんなことしてるの…!?」

「何も悪いことなんてしてないのに!!」

「いや、いやだ、いや!」

「死にたくない!お願いだから殺さないで!!」

「殺さないで、お願い、ころさな

頭を抱え、早口で捲したてる少年は2つに裂けた。
壁と言わず、天井と言わず、まるで噴霧器で吹き飛ばしたように、血は絶え間なく飛び散っていく。
見えないはずの臓腑や骨までもがあたかも現実のように、俺の脳髄にこびりついていく。

死んだはずの少年は、また画面の中に立っていた。
歪んだ液晶には今までの血が塗りたくられている。

「…。」

「それでも、君は『スタート』を押すんだね。」

「画面の向こうで、ニヤニヤしながら僕の死に様を楽しんでるんだよね?」

「僕がどれだけ怖くて、苦しくて、つらいのか。」

「何も知らないからそんなに平然としていられるんだ。」

「憎い、憎たらしいんだ。こんなのなんかあんまりだよ!!!」

「本当に最低…恨めしい…。」

「君なんて殺してやる!!」

「画面なんて超えて、君を殺しにいくんだから!!」

「絶対に殺してやる、殺してやる!!」

「頭を割って、首を刎ねて、2つに裂いて殺してやる!!」

「このナイフで!!」

「君が許しを請うまで…!!」

「許しを請う無様な姿をこの目に焼き付けても僕の恨みと怒りはおさまらないよ!!」

「どれだけ泣き叫ぼうと、ずっとずーっと痛めつけてやる!」

「覚悟してなよ!!」

「このゲームを『スタート』した時点で。」

「いや、このゲームをダウンロードした時点で。」

「君は呪われたんだよ!!!」

「このゲームに、この街に。」

「この僕に!!!!」

いつの間にか、少年の手には鋭利なナイフが握られていた。
獣のようにギラギラと光り、今にもこちらに飛んできそうなナイフが。

薄暗い不快感の影が頭に残る。

少年の顔が、血飛沫が、セリフがリピートされていく。

思い出した、このゲームの少年は、交番にいたやつだ。
青い瞳で、小さくて、首輪がついていて、耳付きの黒いパーカーをきていた。

なんでゲームをつくったんだよ。

「ねぇ、おにーさん…こっち、むい、て?」

途端に、途切れてせぐりあげるような声が背後から聞こえてくる。
恐る恐る首をゆっくりと回す。

其処には、さっきの画面と同じ奈月が立っていた。
露出している肌は糸で接合され、恨めしそうに陰った表情の奈月が。

...........................................................................
私もこのゲームプレイしたんですけど早く終わって楽しかったです( ´∀`)bグッ!
よくわからない話で申し訳ないです_(:3」∠)_
誤字脱字やら誤文はスルーオナシャス!!←



[236] 姉御とキティちゃん(※宮乃くん※←)でコーラを振るだけ。

投稿者: お絵かき枠@合金 投稿日:2017年 3月25日(土)19時38分41秒 cagk2005-129.kcn.ne.jp  通報   返信・引用

※ふかみょ宅の宮乃くんを勝手にお借りしちゃいました!!( ̄▽ ̄;)
やはり線画と言う運命からは逃れられないようです。愛してるよ線画。私には君しかいない。(洗脳)←

一枚目は宮乃くんの単品ですが、ニ・三枚目は‥おふざけです!(^ω^)b(((


1.い、いやこれはあの‥ゲス顔症候群が‥つい…!!!←←
学パロ的な感じで描いてしまったんですが、雰囲気だけなのでどうしても雑に‥!!;;

初描き宮乃くんがゲス顔だなんて‥!!(◎_◎;) もうこれは私がコーラを浴びるしか‥(うずうず←


2.『コーラを振るだけ』の、いつもとそこまで変わらないお姉様。線のまとまりの無さ‥^p^;;


3.みゃーのんってばぉっょぃ‥^^というかこれがTRUE ENDです。((((
皆!!コーラは持ったか!?相手の顔面に…シュゥゥゥーッ!!!!超!!エキサイt((ry←←←

私が以前書いた学パロでの絡みで、この二人を会話させるのがかなり楽しかったので‥!(;´▽`A``
ちょっとふざけすぎたね!!;何かごめんよふかみょ‥!(;´∀`)


“〇〇をしないと出られない部屋”の後編も書いてるのでね‥!!休憩程度に投稿しちゃいました!( *´艸`)



[235] RKGK

投稿者: もふぇ。 投稿日:2017年 3月25日(土)17時48分35秒 p247202-ipngn200308otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

『こにゃにゃちわっ。パトちゃんだょ!^^*
今日ゎね、ゲルベルト上官にかゎゅ~~ぃ ぉ洋服買って貰っちゃったんだ♪♪
ぉ天気もピーカンで良かったぁ~。えへへ。
また上官とぉ出掛けしたぃなっ!家に帰ったら、ぉ肌のケアゎ忘れずに!
あっ!皆ゎ若さを保つ為に、どんな事してるのかな??
もうテッペンだから、そろそろ寝るわねっ!────ムニャリンコ。』

的な投稿をアップしてそうなパトちゃん…^^←



[234] _φ(・?・

投稿者: 投稿日:2017年 3月25日(土)16時22分30秒 softbank126111007223.bbtec.net  通報   返信・引用

久しぶりの浮上とお絵かき( ˇωˇ )

2枚目は寝起きっぽい乃々子_(―ω― _) ⌒)_



[233] 『少女☆降臨 後編 ~第五章~』

投稿者: もふぇ。@パロSS 投稿日:2017年 3月24日(金)18時14分31秒 p247202-ipngn200308otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用

......................................................
!!!WARNING!!!

・これは『ライチ☆光クラブ』のパロディSSです。
・次回からは映画版に沿った内容で話が進みます。
・之から、音ちゅ宅と合金ちゃむ宅からお一人ずつキャラを借りて
進行していこうと思います。(`・ω・´)ゞ

『エラガバルスの☆夢 ~第一章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/219

『甘美なる☆機械(マシン) ~第二章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/220

『ぼくらの☆羅針クラブ~第三章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/226

『少女☆降臨 前編 ~第四章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/232

......................................................


掛けられた手錠を動かす腕が痛む。
心の中を掻きむしられるような激しい焦燥を感じてはガタガタと身体が震えた。
いくら激しく動かしても、手錠は簡単に壊れる事はない。
そして、彼女の荒くなる息と共に、ウィリアムの瞼がゆっくりと持ち上がった。
玉座の眼の前に足を留めると、少女の瞳には恐怖の色が映える。
ウィリアムが手を伸ばすと同時に、少女はぎゅっと目を瞑ってみせた。

「美しい……」

少女は恐る恐る目を開けると、ウィリアムを見上げた。
この人だけは自分の事を助けてくれる筈、そう思ったのか
手錠を動かす腕を止める。

「お願い、します…逃がして下さい」

ウィリアムは暫し考えてから答える。

「それは出来ない」

「上官の命令に反する。」

そう言うと、彼は律義に敬礼をした。

「じゃ、じゃあ……手錠だけでも離してくださりません…か?」

「それも出来ない」

「……っ、」

彼を見つめる少女は心から祈った。正確な祈りの言葉こそ持たなかったけれど、彼の心はかたちのない祈りを宙に紡ぎ出していた。

「お、お腹が空いたであります…!」

少女は少し戸惑いながらも、ウィリアムに懇願の眼差しを向け続ける。

「…えぇと……何か食べさせてくれませんか?」

ウィリアムの頭の中では、困惑と疑問が竜巻のようになって、ぐるぐる回っていたが、ずっと上げていた敬礼していた右手を下ろした。

「それはルールに反しない…。」



***



銀色のお盆にはシチューとコッペパン、懐かしさを感じられる瓶型牛乳に、デザートのオレンジが置かれていた。
それはどれも、誰しもが答える小学校での一番楽しみな時間であろう、"給食"を思い出させるものばかりだ。
ウィリアムは小さなスプーンでシチューを掬うと、そっと少女の口元へと運んでやる。
その手付きは何処かぎこち無くお盆の上に散らかり放題ではあるが、最後にはちゃんと少女の口元へと届いていた。
それを何度か繰り返す内に、少女はとある質問を彼に投げ掛ける。

「貴方様は……ロボットでありますか?」

彼女のとめどなく溢れる疑問符は、金銭登録機のドル符号の様にひっきりなしに浮かんでは消えていた。

「…俺は、ウィリアム。人間だ」

そう言うと、ウィリアムは黄金色の瞳で彼女の顔を覗き込む。

「人間……でありますか?」

「そう…インプットされている」

「……そう…、ウィリアム様…ですか」

彼女も綺麗な紅玉色の瞳で彼の目を見つめ返した。

「ワタクシは、へローズと申します…」

「『へローズ』…インプットした。」

ウィリアムは彼女の名前を復唱すると、小さく頷いてみせる。
すると、彼女の生糸のような髪は夕暮れの風にそよいだ。

「……ウィリアム、様。ワタクシ…自分で食べたいであります」

そう言いながら彼女は、再びシチューに腕を伸ばしたウィリアムの手先を
見つめる。

「…へローズは食べているぞ?」

「じ、自分の手で食べたいって…言ってるので、あります」

彼女は沈んだ目をすると、先程のように手錠をガチャガチャと動かした。

「これは、人間の食事方法じゃありません。………"屈辱"であります」


恨みを込め、燃えるような視線を彼に向けると、ウィリアムはまた疑問が雲のごとく沸き起こる。

「…屈辱……?」

「………ウィリアム様、ワタクシは人間であります。…分かりますよね?」

言葉を鞭のようにしならせると、ウィリアムは表情に戸惑いを見せた。

「へローズは…人間………」

「それなのに、貴方様はワタクシを人間だと思っていらっしゃいません…」

「それは"失礼"でありますよ。」

静かだが、人に口を開かせないような厳しさのある口調で彼を見つめる。
それには彼も口を閉ざしたまま、視線をふいと逸らす。

「へローズ……人間……食事……屈辱……。」

ぽつり、ぽつり、降り注ぐ雨の様に、彼の口からは色んな単語が漏れ出てゆく。
そしてウィリアムは「理解した」と言うと彼女の腕に掛けられた手錠を難無く壊してしまった。
素手で鉄の錠を壊したのだから、彼女は驚きを隠せないでいる。
すると、シチューの器を手に持った瞬間、ソレを全てウィリアムの顔面に引っ繰り返し、スプーンを投げ出して出口の方へと走って行ってしまった。
先が見えない程長い通路を渡ると、底には小さな鉄製の扉があった。
────が、押しても引いてもびくともしない。
廃工場に谺響する足音が聞こえる度、精一杯力を振りしぼる。

「なんっ…で!…誰かっ…誰かぁ!」

今度は扉を叩いてみるが、こんな場所に人が通る訳もない。
救いの返事は無かった。

「た、助けっ……!!」

背後には既にウィリアムの姿があった。
振り返れば細い脚は震え上がり、涙をこらえるように顔を固くして、唇の隅をひくひく動かす。

「へローズを外に出しては行けない……」

ウィリアムの腕は伸び、再び催眠スプレーを掛けられてしまい
彼女はその場に倒れ込んでしまった。



***



懐かしい様な、甘い様な、香水の匂い。
そのままでも美しい髪に充てられた櫛と細い指は、更に
彼女を美しくしている様だ。

「女の子は髪が命なんだよ、ね」

エルナンドは母のようにそっと優しく笑うと、女のような愛嬌がその小さな顔一杯に溢れた。
その光景を、周りの団員達は、女神を崇めている時の様な眼差しで二人をじっと眺める事しか出来ない。
そこでアドルファスは皆の様子を伺うと、その彼女に近付き、脚に触れようとした。
エルナンドはそれに気が付くと、髪を解く手を止めて瞬時に彼の腕を払い除ける。

「めーっ!」

「す、スカート直そうとしただけだよ!!」

アドルファスは必死に作った嘘を吐くと、一同からも声が上がった。

「それぐらい別に良いじゃんかー!」

「エルナンドだって…────」

ジェニファーが口を鋏もうとしたその時、

「────…おい、お前等!……上官の事は忘れて無いだろうな?」

龍禅が現れた。彼の登場に一同は嫌悪感を感じると、へローズが全て残した給食達を牢獄の中へと差し込んでいたジェフも話に混ざって来る。

「分かってるって!そーピリピリすんなよなぁ、龍禅……」

それを見た龍禅は、目鯨を立てた。

「ジェフ!!!貴様、何をやっているんだ!!」

「…龍禅。こんなの間違って……」

またもジェフの言葉が言い終わらぬ内に、龍禅は彼の胸倉を掴んだ。

「上官は絶ッッ対だ……。間違って………!!」

「…間違ってねェよ。………こんなの、羅針クラブじゃない、」

言葉の調子が、槍の穂先のような鋭さで龍禅の胸許を深く突き刺して来る様である。
そして、彼の言葉を聞いたジェニファーとアドルファスは、ハッとした様子で彼を見つめた。



***



「明日…朝からかぁ」

「嫌だな、正直。ウィリアムが完成してから、日曜くらい休めると思ったのにね」

「………なァ、」

廃工場の地下を散歩していた、いつもの三人の、羅針クラブのリーダーであるジェフは突然足を止めた。

「どうしたの、ジェフ」

「俺、捕まった人達を逃がそうと思うんだ。協力してくれないか?」

「────え…?」

ジェニファーの唇は笑おうと努力しているが、目はそれに抵抗している。

「だめだめだめ!そんな事したらっ………」

「ゲ、ゲルベルトに何をされるか…」

「このままだと────、あのオッサン達死んじまうだろ。あの娘だってどうなるか、」

三人はへローズの姿を思い浮かべては、息を呑む。

「……で、でもなぁ」

「相手はゲルベルトなんだよ…?ウィリアムだって居るし…」

「ああ。何か方法を考えなきゃ、…だから協力したいんだ」

二人は驚きの余り、言葉を失った。
一番の親友は今、危険な行動に出ようとしている。

「上手く行ったら、羅針クラブを抜けよう。もう此処には来ない」

「…え…」

「基地なんて要らない。………俺達、三人が居れば羅針クラブだろ?」

「………そっ、かぁ……そうだね。」

アドルファスは表情を明るくさせると、ジェフは笑を零した。

「……ム、無理っ…」

ジェニファーから漏れ出た言葉に、二人の視線が刺さる。

「…ジェニファー…。」

「ご、ごごめん……ジェフ、僕はっ……怖い、よ……」

「そうか。そうだよな、分かった……悪い、忘れてくれ!」

その場から立ち去ったジェニファーに続き、ジェフも基地から出ようとした瞬間、アドルファスは彼の腕を掴んだ。

「ジェフ君。僕はやるよ、ジェフ君を信じる」

「……ありがとな」

「でも…ジェニファーは……?」

「大丈夫。もう一回、誘ってみるからよ」

「…うん!」




***



「……ジェフの奴………」


......................................................

さぁ、最後の御方は誰でしょね?( ・´ω・`(((
行数超えで載せられなかったって奴です!d('∀'*)




[232] 『少女☆降臨 前編 ~第四章~』

投稿者: もふぇ。@パロSS 投稿日:2017年 3月24日(金)17時52分2秒 p247202-ipngn200308otsu.shiga.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

電卓式の精密機械を扱うと共に、ウィリアムの胸の奥は熱く光る。
其の度に彼は、団員の笑顔を思い浮かべ、表情を明るくさせた。

「……どうだい、ウィリアム」

グリフィスは寝惚け眼を指で擦ると、優しい声色で彼に話し掛ける。
すると、ウィリアムに繋がれた無数の導線たちは放電現象を起こし、
力強いプラズマを帯びた。

バチバチと茘枝の実に熱が籠ると、ウィリアムは再び夜の街へと足を運ばせる。


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!!!WARNING!!!

・これは『ライチ☆光クラブ』のパロディSSです。
・次回からは映画版に沿った内容で話が進みます。
・之から、音ちゅ宅と合金ちゃむ宅からお一人ずつキャラを借りて
進行していこうと思います。(`・ω・´)ゞ

『エラガバルスの☆夢 ~第一章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/219

『甘美なる☆機械(マシン) ~第二章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/220

『ぼくらの☆羅針クラブ~第三章~』
http://6910.teacup.com/snt/bbs/226


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団員達は皆、魚の様な目をしたまま実に騒然としていた。
皆の視線の先には、ウィリアムに抱きかかえられた一人の少女。
遂にやった、遂にウィリアムは少女の捕獲に成功したのだ。

「つ……遂にやったよ!」

「この制服…、他校の……?」

「お…落ち着こうぜ!」

「そうだよ、まず顔を見なきゃねっ」

エルナンドはいつも通り、愛くるしくスキップを踏むと、
寝たきりで俯いたままの少女の前で立ち止まる。
すると、一同はグッと目を凝らし、息を呑む。
彼が少女の綺麗な白い髪を避けると、其処には期待通りの美しい少女の
顔が有った。
それを見るなり、その場に居た団員は目を輝かせ、思わず喜びの声を上げる。
瞳は固く鎖されており、目の色が伺えないのは何とも言えない。
それでも彼女が美しい事に変わり無いが。

「悔しいけど………、こんな綺麗な子…見た事ない…」

エルナンドは頬を染め、片手を口元に添えると尊敬の眼差しを向ける。

「────ウィリアム。」

いつも通りの声、帝王は彼の名前を呼んだ。
一同はウィリアムとゲルベルトが向き合う道に整列する。
その後には彼のお気に入り、アマデウスも居た。
気怠そうな歩き方で一同を見回すと「良いでしょ」とでも言うかのように笑う。

「…何故この娘を連れて来た?」

喜ばしい事の筈なのだが、彼は厳しい顔でウィリアムを見る。

「綺麗だと思ったからだ。………とても、綺麗だと思った。」

ウィリアムは彼に軽くお辞儀をすると、ゲルベルトは俯く。

「グ リ フ ィ ス 。」

その言葉の口調は、力が篭っていた。
しかも俯いているせいで表情が分からないのが更に恐怖を唆る。

「……お前の仕業だな?」

一同は足を一歩引くと、グリフィスは恐怖で顔が蒼くなる。

「勝手な行動は裏切り行為だぞ?……」

「ぁ、あ、あ…あの…」

「フッ……だが、良くやった。一体、どんなプログラミングをした?」

ゲルベルトの口角が小さく上がると、グリフィスは
安堵の息を吐くと共に、胸を撫で下ろす。

「あ、ある概念をインプットさせました…」

「…概念。」

彼は興味深そうに、そう復唱するとグリフィスは小刻みに二度頷いた。

「"自分は人間だ"……と」

ゲルベルトはもう一度ウィリアムの方へ向き直す。

「エルナンド。お前が今日から毎日、髪の毛と顔を拭いてやれ」

「はぁ~いっ」

エルナンドは髪を弄りながら、責任感の無い返事をした。

「…それ以外の者は絶ッ対に触れる事は許されない」

「ましてや、性的な欲望の対象として見る事も決して許されない…」

「…今より、玉座はこの"少女"の物となった!!」

その一言にアマデウスは「きゃっ!?」と女々しい叫び声を漏らした。
辺りを流れる微妙な空気に、彼は何も分かってない素振りで周囲をキョロキョロと見回す。

「…コホン、我々羅針クラブに美の女神が降臨したのである…」

「『少女一号』である!!」

彼女とゲルベルト前に綺麗に整列した一同は、声を張り上げて
彼の名前を連呼した。
すると、少女はその声達に反応したのか目をそっと開ける。
玉座から薄ら見える異様な光景に、身の危険が迫っていると感じては
再び目を伏せた。

「さぁ……目覚めよ、少女一号…」

危ない。
少しでも目を閉じるのを遅れていたら、と考えると同時に心拍数が上がった。
玉座に君臨する少女の前にゲルベルトは跪くと、手を伸ばす。

「その美しき声で…我々に福音を示してくれ…!」

少女を見つめる、アマデウスの目付きが鋭くなった。
その光景が如何に見苦しいのか、更には視線を地面に逸らす。

「……どうした一号?君の美しい名を聞かせてくれ」

少女は瞳を閉ざしたまま、一口も言葉を発さない。
それを見たエルナンドは首を傾げた。

「ウィリアムの催眠薬が強すぎた…のかな?」

エルナンドは口元に人差し指を付け、むっと唇を尖らせる。

「まっ…まさか死んでるんじゃぁ……」

雛子は少女を心配するような瞳で眺め続けた。

「まぁ、良い。吾輩達は最強の力と永遠の美を手に入れた、時間は十分にある…」

ゲルベルトは一同に姿勢を向け直すと、整列の中から突き抜ける様にジェフが前へと出る。

「上官、質問があります。あの者達に食事を与えられていない様ですが」

ジェフの視線の先には、捕らわれたままのあの日ウィリアムが拐った女性と男性が一緒になり、手に血が滲むまで鉄格子を叩いていた。

「…ああ、忘れていたな。」

「このままでは、死んでしまいます」

「それが何か、問題でもあると言うのか?」

彼の視線、口調はとても辛辣であった。

「────え?」

「出し"て"ぇ"ぇ"え"!!此処がら"出し"て"ぇ"ぇ"え"え"ぇ"!!!」

「う"ぁ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"!!!!」

栄養失調のせいで喉は潰れ、言葉も真面に聞き取れない。
彼等の悲痛な叫びと、鉄格子を引っ掻く爪の音が耳を劈く。
その光景を見るなりゲルベルトは、小さく笑みを零す。

「穢らわしい……豚め」

その言葉に、龍禅は咄嗟に釘打銃、通称ネイルガンを抱えると男性の頭を射抜こうと狙いを定めた。

「や"め"え"ぐえ"ぇ"…ゆ"る"じでく"ら"ざぁ"…っ」

言の葉が紡ぎ終わらぬ内に、男の頭はネイルガンの放った釘の衝撃に耐え切れず破裂する。

「龍禅!」

「お願い"っ…!や"め"て"ぇ"っ…!!大人じぐずる"がら"ぁ"……」

ぐちゃぐちゃの肉片となった男性の頭部を眺めていた
ジェフが止めにかかるも、既に龍禅は女性の方の頭もを粉砕していた。
そして遂に、ジェフは彼の背中に飛び掛かる。

「やめろ龍禅!!」

暫く二人の揉み合いが始まった。
銃を構え直そうとする龍禅に、ジェフは両腕を抑え付ける。
だがジェフはスグに払い退けられ、
終いにはゲルベルトの足元で怒鳴っている始末である。

「おいッ、コイツ止めさせてくれ!!!本当に死んじまうだろ!!!なあ!!!!」

「────いい加減にし給え!!!」

女性の頭に釘を何発も撃ち込んでいた龍禅の手が止まった。
ゲルベルト上官が怒鳴り声を上げたのは、実に珍しい事である。

「龍禅、もう良い。良くやってくれた」

「…これ以上、我々の聖地を薄汚い大人達の血で穢したくない……」

ゲルベルトは落ち着き払った声調で龍禅を見つめた。
龍禅はネイルガンを下ろし、列の中へと戻る。

「ジェフ。個人のちっぽけな感想で行動するのはよしたまえ」

彼の行動を止めたジェフを褒める事は無く、ただじっと軽蔑的な眼差しでジェフを見据えている。

「でも…」

「我々の崇高な目的を忘れたのか?
我々は、薄汚い大人達を否定する…。永遠の美を手に入れ、この街に君臨するのだ…」

「分かってる……分かってる!!だけどッ!!!」

「ジェフ!!!!……君は十ヶ条に反した、そうだね?」

ジェフは眉間に皺を寄せつつゲルベルトを睨んでいたが、威勢はすぐに消え失せた。

「…………はい…、」

弱々しい返事を零すと、ゲルベルトは目を細める。

「…一つ。己を…………」

「お、己を……チェスの駒に見立てよ……」

「それに反して動く事は……、ルールに反する……。」

ゲルベルトはジェフから他の団員質に視線を移した。

「皆も復唱せよ!」

一同はチェスの駒の如く、踊らされるかの様にソレを復唱する。
彼らの録音テープの様な声に呑まれながら、ジェフは頭を下げ、肩を落とした。



***



西に傾いた陽が裏山の頂に触れそうな時刻で、
地上には、初夏といってもまだまだうすら寒い北国の夕風が流れはじめていた。
斜陽が水面に金色の影をキラキラ落とし、
暗い表情のジェフを宥めるようにいつもの二人は彼の両脇で歩いている。
捨てられた珈琲の缶を蹴り上げたジェフに向かって、アドルファスは彼の名を呼ぶ。

「ね、ジェフ君。どうしたのさ、急にこんな所に行きたいなんて」

「……良いじゃん、たまにはさ」

ジェフは水平線を遠目で眺めると、小さく笑いを零す。

「昔は良く三人で遊んだろ?」

二人を振り返ると、二人も釣られて笑みを浮かべる。

「…そういえば、そうだね」

「最近、毎日ずっとウィリアム作ってたもんね」

「まさか本当に完成するなんてね!」

「────…何で、こうなっちまったんだろうな。」

ジェフの口から零れた一言は、何処か哀愁に満ちている気がした。
それに二人も、眉を伏せる。

「ジェフ……君?」

アドルファスが彼の背後から話し掛けたその時、ジェニファーは
泥の底に何かが埋まっている事に気が付き、それを必死に掘り起こした。

「…あれ……、これって………」

ジェニファーが手にしたのは、何かの瓶の様だ。
ジェフとアドルファスはジェニファーの元へと駆け寄る。

「何っ?」

「あー!コレってひょっとして…!」

「だよねっ!……小学生の時、自分の夢を書いて海に流したやつ…!」

言わば、メッセージボトルと云う物だ。
それを三人は懐かしそうに、ジェニファーの手に握られた瓶を見つめる。

「あぁー!じゃあ何だ?流れずにずっと此処にあった、って事か?」

三人は顔を見合わせ、晴れやかな笑声を漏らし、ジェフは瓶の蓋をそっと開けた。
それに対し、アドルファスは照れ臭そうにクスクス笑う。

「えーっ!や、やめてよジェフ君ー!」

「何書いたのアドルファスー!見せてよーっ」

「そうだそうだー!」

彼らの笑い声が思いがけない所からカラカラと湧き上がり、空の果てに消えてゆく。
手紙を取り出すと、まずはそれぞれに手渡した。

「行くぞー!せーのっ」

三人は同時に手紙を広げる。

『ずっとなかよしでいられますように』

それぞれの手紙には全て、同じ内容が書かれていた。
ジェニファーはアハハと軽い笑い声を立てる。

「なんだよ、皆同じじゃん!」

「おいアドルファスーっ!」

「皆同じじゃないかー!アハハ!」

「アドルファスだけ『なこよし』じゃねーか!」

「ホントだーっ!!」

「あ……もう一枚入ってる。」

ジェニファーは瓶の中に残された手紙を取り除くと、皆にそれを見せた。

「あっ、あ…之は別に見なくても良いんじゃ無いかなー?」

アドルファスはジェニファーから手紙を奪い取ると、すぐ様その場から後を引く。
それを見たジェフは彼の腰を固く押さえ付け、ジェニファーは手紙を奪い取ろうとする。

「駄目っ……駄目だからぁ!」

ジェニファーは手紙を奪い取り、ソレを広げてみる。
それは手紙では無かった。写真だ。
それも、まだ赤ん坊の頃の三人の写真。
それを見たジェフとジェニファーは、思わず口元を綻ばせる。

「何よ……これっ…!あはは!」

「ジェニファーだって変な顔してるじゃないかー!」

「いやいや、ジェニファーは寝てるだけでしょーっ?」

「やっぱさぁ…」

「うん……!」

「「ジェフ君が一番変わってない!」」

二人が声を揃えて言うと、ジェフは優しく微笑んだ。
だがその笑顔は何処か切なげであり、ジェフは戸惑う様に俯くと、
一息ついてから海の方向へと足を進ませる。

「……なァ、今日はさ…羅針クラブで禁止されてる事やっちゃおうぜ」

そう一言残し立ち止まると、再び歩き出した。

「だっ、大丈夫かなあ……?」

先程まで笑みを零していたジェニファーは眉を潜める。
二人はジェフの後を追うと、夕日に照らされた海の美しい情景が広がっていた。
美しいって、こういう事を言うんだ。と、ジェフの想いが身に染みて感じる気がする。
そして、ジェフは目の前の空気を大きく息を吸い込んだ。

「ジェニファー!!アドルファスーっ!!愛してるぞー!!!」

ジェフは力の限りに、落ちてゆく夕日に大声で叫ぶ。
夕焼けで赤く照らされた顔が、更に赤くなる。

「えへ…ぼ、僕も。何か照れるねっ」

「俺らはぁーっ!!チェスの駒なんかじゃねえぞー!!」

「そうだぁー!!!」

ジェフに連られて、アドルファスも大声を出した。

「俺らはぁー!!成長をー!!否定しなーい!!!大人になるんだー!!!」

「……僕も、可笑しいって思ってたんだ」

アドルファスは、自身の熱い眼差しをジェフに向ける。

「やっぱり……二人も同じだったんだね」

ジェニファーは顔を歪めて笑った。
髪は海風になびき、強い太陽光にひるんでいるようだ。

「俺らは!!羅針クラブの一員だ!!!」

「「一員だ!!!」」

二人もジェフの言葉を復唱すると、ジェニファーはふと彼を見つめる。

「あれっ、それは別に逆らって無いね」


「……之はいいんだ。…だって、俺達の"羅針クラブ"だもん」


......................................................

今回はこの所でお終いです(`・ω・´)ゞ
そんでもって『ゼラの☆オルガン』はSS入れない予定です!
いやぁ…映画や漫画は台詞が多いので、ついつい文に手を抜いてしまいますね(;´Д`)
次回はうぃるへろが沢山お喋りしますよ!!うぇい!!!((((
あと今日中に出せそうな気がします…(´<_` )
えーっと、はい!!乞うご期待!!!((何だこれ←

(そんでもって、行数超えて焦ってます…(;・∀・))



[231] 【前編】廃街コンビたちと“○○をしないと出られない部屋”。

投稿者: 診断メーカー's!!@合金 投稿日:2017年 3月24日(金)16時32分32秒 cagk2005-129.kcn.ne.jp  通報   返信・引用

※廃街のコンビたちを集めて、診断メーカーで有名な『○○をしないと出られない部屋』に入ってもらいました!ザ・俺得!!(´_ゝ`)b←
一応、私のキャラと関わって頂いているコンビたち限定になります‥!ご了承くださいませ!(^-^;
――――――――
【*義姉妹コンビ】すーちゃん から乃々子ちゃんをお借りしています!
【*黒鹿コンビ】ふかみょ から鹿さんをお借りしています!
――――――――
‥と、前編のお品書きはこーんな感じですね!b

前・後編を通して、診断結果には多少グロらしきものも含まれます!!;;
一応マイルドなギャグにはしてあるつもりなので、「えっ何か違うんですけど‥さすがペド‥きめぇ…」というお言葉は心に留めておいてくださいね…(^ω^)←←←

ちなみに、診断の本家様はこちらから!⇒https://shindanmaker.com/525269
********

【どちらかが相手を泣かさないと出られない部屋 ≪義姉妹コンビ≫】

「うえぇ‥な、何でありますか、この絡繰り部屋は‥」

「分からないわ…それに、何かここに怪しい張り紙が‥」

星も太陽も、光の一粒も漏れない曇天の一室。
罅ひとつさえ無い壁には、律儀にもセロテープでぴっちりと貼られた紙。

その紙が示す言葉は、非道とは言えない少女たちにとって、驚くほど冷めたものだった。

「なっ‥、“泣かさないと”…!?何て悪趣味な命令でありますか…!」

「で‥でも、そうしないとここから出られない‥のよね…。」

既に泣きそうな顔をした赤眼は、もう“狂犬”の謂れすら息を止めていた。
俯くもう一人の少女の髪が、迷いと焦りにはらりと落ちる。

互いに首を捻ることはなく、その喉が自己犠牲を謳うこともなく。

ただその少女たちを急かすように、何も知らない静寂がワルツを刻み始める。

「(お姉様の涙なんて見たくない‥、けれど、ワタクシが泣いてお姉様を困らせたくはない‥う゛ぅぅ、参謀長の拷問よりずっと辛い時間であります‥!!!)」

「(ど‥どうすれば、いいのかしら…いや、こんな時、私がもっとしっかりしていないと‥!……でも、ヘローズちゃんに迷惑をかけるわけにはいかないし…あぁもう、早く誰か来て‥!)」

一言も発さずに悶々と悩み続ける少女たちの肌には、いつの間にか汗が滲んでいた。
二人で居る時間を、互いの笑顔を知っているからこそ、空気が逆流して上手く唇が動かない。

幼き思考の蜷局が、ワルツに合わせてひゅるひゅると踊り出す。

だが、先に決意の剣を握ったのは、姉と慕うべき孤高の少女であった。
深い希望と意思に研ぎ澄まされた双眸は、神槍を司る狼の如く。

淀み始めた真白の天頂に、琥珀色の太陽が灯り始めた。

「…ヘローズ、ちゃん」

「は、はいっ!!」

「先に‥その、謝っておくわ。あ、そんな嫌な意味じゃなくて‥‥とにかく、聞いてくれる?」

もしかすると辛いことかもしれないけれど、と呟く少女の心こそ、自身の後ろめたさに瞼を濡らしていた。

「‥わ、私…ヘローズちゃんのことは、友達じゃないと‥思ってるの。」

押し詰まって揺れた声を背中に隠したと同時に、眼前の深紅の瞳から、琥珀に光る雫が伝う。

神槍が、平坦な開口部を貫いた。
狼は、捕食を忘れたその暖かい体躯で、少女を抱き留める。

「え…ぅ゛‥‥、あ、い、いや、そうでありますよね…ワタクシがお姉様に自分の感情を押し付けていただけで、いつもお姉様は―――」

「もう‥やめてよヘローズちゃん、そんな訳ないでしょう?‥ごめんね、ただの扉を開けるための口実だから―――」

「、はっ!?!?と、“友達ではない”‥ということはっ‥///つ、つまりその…、っっ!?//ももも申し訳ないでありますお姉様っ!!あ、あの‥ワタクシにはその…//ウィリアム様g、」

「い、いやいやいや!違う違うっ!何か絶大な勘違いをしてるわよ!?」

扉が機械的な音を立てたのにも関わらず、少女たちは明るい喧騒を響かせていた。
さっき零した涙さえ、眩い灯に焼かれて乾いてゆく。

「だから‥そのね、さっきのは‥私とヘローズちゃんは“友達”じゃなくて…何か、本当の“姉妹”みたいに思ったから…そう言っただけよ。」

「!!‥お姉様っ……!!!!」

いつか、彼女を蝕む豪雨が降ったとしても。
私は貴方様を、凍える罪の雫から護る盾でいると‥少女は、白髪を照らす太陽に微笑んだ。

~~~~~~~~

【腕を一本差し出さないと出られない部屋 ≪黒鹿コンビ≫】

「???‥ちょっとちょっとパートナー、これは何のイタズラなんだヨ…」

「いや、こういう時だけお兄さんに頼られても…ってか、外から鍵かかってんだからどうしようもないじゃん‥」

「カギ!?どこの小児性愛者がそんなものを!?わたしはパートナーにハッ●ピーセットを買ってもらう予定なのに!!!もし妖怪ウォ●ッチメダルが売り切れたらどうするんだヨぉっ!?!?」

「分かった分かった、ちびの気持ちはよーく分かった!だからステイだ!いいな?シャベルを持てばそこで試合終了だからな!?」

紙袋の切れ目から漏れる明確な殺意に、保護者とも例えるべき青年は、慣れた動きで少女からシャベルを奪い取った。

相も変わらず、思考回路が殺戮にしか向かない少女の表情は、好奇心に殺された猫ではない。
猫を殺した“好奇心”そのものである。

度々起こる嵐に、青年はため息と共に三白眼を伏せてしまった。

「ぐぅぅ~~!!じゃあわたしとパートナーは、ずーーっとこの部屋に閉じ込められちゃうの!?」

「ま‥まさかな、んなことはないだろ……あれ、こんなとこに何か書いてあるし‥」

若干、というより一気に焦りを帯びた声が、苛立つほどに静かな一室に共鳴する。
さらにその矛先は、青年が視線を移した紙へ向けられた。

「“腕を一本差し出せ”‥??何か‥俺らの時だけすっごい物騒じゃね?」

「‥そういえばパートナー、これって腕一本分多くギャラが出たりするのかナ~?」

「ちょちょちょ、やめなさい!!そーゆー話はあーとーで‥!今俺の中の人違うでしょー?」

ハーイ、と能天気にも少女はかぎ爪の付いたアーマーを振り上げた。
時間制限こそ省かれているものの、実に穏やかな一刻が過ぎていく。

至って冷静かつ普段通りの少女は、躊躇うことなくその沈黙を殺した。

「このままじゃ、わたしとキミは永遠にここで生き続けなきゃいけなくなっちゃうヨ…あ、パートナー、キミには一回も死なせないからネ。う~ん、でもでも~、わたしだってそう痛くは死にたくないし~‥」

「あー‥う、うん、つまり‥要約しますと?」

「わたしが腕を切ろう。‥まぁ、また生き返ればいいだけの話だからネ」

有無を言わせないその言葉の刹那、鎧の上から蘇生の鬼灯が煌めきだす。

青年がその“能力”を信じるか否かは別としても、少女を除いた空気が、どこか不穏で仄暗いものに変わる。
閃光を散らすその炎の淵は、黒い影が這い上がることもせず、じっと嘲笑の口元を結んでいた。

「‥い、や~…それはさ、何か‥俺が使えない奴みたいになってない?それはさすがに酷すぎるって~…いいの?お前のパートナー傷付いちゃうよ~?」

さっきの会話よりもずっと能天気に、悠々と青年は笑みを含ませた。

想定外の反応だったらしい少女は、その小動物のような瞳で遥か上を見上げる。
燃え上がるふたつ目の命が、線香花火のような鳴き声を上げた。

「ってことで、お兄さんに秘策があるから。はい、おてて貸して?」

「?????」

紙袋の上に無数の?マークを浮かべながらも、屈む青年に、ちょんと片手を差し出した。
‥そう、“差し出した”のだ。

機械音は、どこか悔しそうに軋んでその口を開く。

「ほーら、すごくない?ってことでさ、今日はハッピ●ーセットやめてさっさと、」

「ありがとうパートナー!!しょ‥しょうがないからっ、今日はわたしのパンケーキを一口あげることにするヨ!!」

「えぇえ!?‥ちょっ、こら!俺の金だってこと忘れてなーい!?」

昼下がりの刺さる陽射しが、少女のほんの少し熱い頬を見つめていた。


********
ショート&ショートの二話だったので、あんまり実の無い感じになっちゃいました‥(;・∀・)
後編も‥できれば近いうちに!!

最後のは義姉妹コンビ&黒鹿コンビの落書きです!(´艸`*)


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